2009年後半から政府の財政出動が功を奏すこととなり、株式市場全体が回復に向かう
ことになりました。この結果として黒字に転じている企業が増えています。
しかし、不安材料が極端に多い状況下にあることに変わりありません。そうした中で個人
投資家の株離れを防ぐために各証券会社頭を悩ませています。
そのための、打開策の一つに夜間取引などがあります。証券取引所が営業していない
にもかかわらず、
株式の夜間取引が何故可能になったのかといえば、PTSという私設
取引システムを利用することで可能となったのです。
PTSとは、proprietary trading systemの略称です。具体的には、証券会社が構築した
ネットワーク上の市場での取引が行なわれるため、証券会社が営業していない時間帯
でも取引することができます。魅力的ではありますがコストが高いのが難点です。
通常の株取引の現場では、実際に日中に株の取引が行なわれる場合には、証券会社は
顧客から受けた注文を証券取引所にて行ないます。
そして、売り手と買い手の数が合うことで取引所で売買が成立することになるわけですが、
夜間取引の場合には証券会社が自社の顧客の売買を仲介する格好となります。
これまで株式投資はFX取引と異なり、好きな時間帯で取引することができなかったわけ
ですが、夜間取引によって状況が大きく改善されることとなりました。
仕事帰りに株取引ができるのは、非常に魅力的なことなのですが、残念ながら信用取引
ができないのです。現物取引のみ対応しているので、もし今後信用取引ができるように
なれば、さらに市場は拡大すると思います。
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