リーマンブラザーズの破綻により、尋常ではないレベルにまで金融
不安が広がったことによって、ついに英米の株式市場にて信用取引
に対する規制が設けられることになりました。
確かに、金融不安が広がるにつれて大きく売られる場面が何度も見
受けられたので市場の安全化を図る上でも必要だと思います。
今回は、信用取引での売り方金利の仕組みについて簡単ではござ
いますが、解説させていただきたいと思います。ちなみに信用売り
は証券会社から株券を借りて最初にそれを売ります。
当然のことながら、この時点では現物取引のように売却代金を受け
取ることはできませんので利益はでません。
売却代金を、証券会社に貸すような形になるからです。証券会社に
貸している間は、売却代金に金利がつくこととなります。
これを売方金利といい、信用買いの場合は、決済するまで金利が
加算され、決済する時に支払わなければなりません。
信用売りの場合は反対に返済するまでの間、金利がもらえます。
また、売る株券を借りるために、その借り賃として貸株料が返済
するまでの間かかることとなります。
そして、信用売りが大幅に増えている銘柄の場合、上述したことに
プラスして品貸料が掛かります。(品貸料は、逆日歩ともいいます)
こうした点を十分考慮した上で信用取引での空売りを行なう必要
があります。基本的に売りで仕掛ける場合は損失が無限大とな
っていますので、十分注意が必要です。
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